一般内科
一般内科について
Internal Medicine
当院の⼀般内科では、⾵邪や発熱、胃腸障害、花粉症などの⾝近な疾患から、⾼⾎圧症や脂質異常症といった⽣活習慣病、さらに睡眠時無呼吸症候群や慢性閉塞性肺疾患、 気管⽀喘息などの呼吸器疾患まで、幅広い内科疾患に対応しています。
代表的な疾患
⾵邪
- ⾵邪は、主にウイルスが⿐やのどなどの呼吸器に感染して起こる、⽐較的軽い病気の総称です。
- インフルエンザや新型コロナウイルス感染症も広義では⾵邪の仲間ですが、⼀般的な⾵邪よりも症状が重くなりやすく、肺炎などの合併症のリスクも⾼まります。特に、⾼齢者や基礎疾患をお持ちの⽅は、重症化しやすいため、より⼀層の注意が必要です。
- ⼀般的な⾵邪は、安静にして⽔分や栄養をしっかり摂ることで、⾃然に治っていきますが、症状を和らげるための解熱鎮痛薬などの薬が使われることもあります。
- インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の場合には、必要に応じて抗ウイルス薬が処⽅されることがあります。
⾼⾎圧症
- ⾼⾎圧症とは、⾎圧が正常な値よりも常に⾼い状態が続く病気です。
- ⾼⾎圧を放置すると、⾎管に継続的に負担がかかり、動脈硬化が進⾏していきます。その結果、⼼筋梗塞や脳卒中、腎臓病など、命に関わる重⼤な病気を引き起こすリスクが⾼まります。
- ⾼⾎圧症の原因は、体質や⽇々の⽣活習慣によるものが多いですが、ホルモン異常などの病気が隠れている⼆次性⾼⾎圧症の場合もあります。
脂質異常症
- 脂質異常症とは、⾎液中の脂質のバランスが崩れ、「⾎液がドロドロになりやすい状態」のことです。
- 脂質異常症を放置すると、⾎液中の余分な脂質が⾎管の壁にたまり、動脈硬化を進⾏していきます。その結果、⼼筋梗塞や脳卒中、腎臓病など、命に関わる重⼤な病気を引き起こすリスク⾼まります。
- ⾷事や運動といった⽣活習慣の改善が基本となりますが、それだけでは改善しない場合や、動脈硬化の進⾏リスクが⾼い場合には薬物治療が⾏われます。
⾼尿酸⾎症
- ⾼尿酸⾎症とは、⾎液中に「尿酸」という⽼廃物が多くなりすぎている状態のことです。
- 尿酸が⾼い状態が続くと、体内で結晶となって⾜先などの関節にたまり、炎症が起こることで激烈な痛みや腫れを伴う痛⾵発作を起こします。
- ⽣活習慣の改善が基本となりますが、それだけでは改善しない場合や、すでに痛⾵発作を起こしたことがある場合には、薬物治療が⾏われます。
慢性閉塞性肺疾患
- 慢性閉塞性肺疾患は、主に⻑期間の喫煙が原因となり、空気の通り道である気管⽀が狭くなったり、酸素の交換を⾏う肺胞が破壊されたりすることで、息苦しさを感じるようになる病気です。
- 診断は、主に肺機能検査によって⾏われ、1 秒率(吐き出した空気の総量に対する最初の1秒間で吐き出せる量の割合)が 70%未満であることが診断の基準となります。
- 慢性閉塞性肺疾患の治療において、禁煙は最も重要かつ必須の項⽬です。禁煙することで病気の進⾏を⽌め、予後を改善することができます。
- 治療法としては、気管⽀を広げて呼吸を楽にする吸⼊薬が使われます。また、病気が進⾏して体に必要な酸素が取り込めなくなった場合には、在宅酸素療法の導⼊も検討されます。
睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に何度も呼吸が⽌まったり、呼吸が極端に浅くなったりする病気です。
- 医学的には、10秒以上の呼吸停⽌があり、この無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
- 睡眠中に何度も呼吸が⽌まることでそのたびに脳が起きてしまい、ぐっすり眠れません。その結果、⽇中の強い眠気や集中⼒の低下につながり、⽇常⽣活に⽀障をきたすことがあります。
- 睡眠時無呼吸症候群を放置すると、⼼臓病や脳卒中といった深刻な合併症のリスクが⾼まります。
- 睡眠時無呼吸症候群は、 肥満による⾸やのどの脂肪、あごが⼩さいこと、 扁桃腺が⼤きい、 加齢による筋⼒低下などが原因で、気道が狭くなったり塞がったりすることで起こります。
- 睡眠時無呼吸症候群の検査は、まずご⾃宅でアプノモニターという簡易機器を使って⾏います。この検査で寝ている間の無呼吸や低呼吸の回数を 1 時間あたりで算出し、無呼吸低呼吸指数(AHI)という数値で評価します。AHI の数値によっては、より精密なPSG検査を検討します。
- 当院としては、睡眠時無呼吸症候群の治療に CPAP 療法を採⽤しています。CPAP 療法とは、寝る時に専⽤のマスクを装着し、機械から送り込まれる空気の⼒で気道を広げる治療法です。アプノモニター検査で AHI≧40、もしくはPSG 検査で AHI≧20 の⽅が適応となります。